話題の革命仏師☆運慶に注目したい3つのポイント!

日本に生まれて育ったからには身近な

ところで神社やお寺というものが存在

しています。

ところが北海道は比較的新しい土地なので

京都や奈良のような古い神社仏閣にお目に

かかることはありません。

私が尊敬するみうらじゅん氏がいとうせいこう氏とともに

日本だけでなく世界にも行って仏像を見学してくる見仏記と

いう本がシリーズ化されています。

そのなかにも今回紹介する運慶(うんけい)が登場します。

運慶とは一体どういう人だったのでしょうか?

今回は人気の仏師・運慶について紹介します。

運慶の歴史

運慶は1150年代に生まれました。

父は奈良の慶派仏師・康慶(こうけい)です。

小さい頃から父の元で仏像作りを学びます。

そこで兄弟子・快慶(かいけい)に出会います。

のちに運慶は結婚し長男・湛慶(じんけい)が誕生します。

湛慶も仏師です。

多くの作品を残し1223年12月11日に運慶は逝去します。

運慶のお仕事経歴

1176年に運慶はデビュー作の大日如来像を手がけます。

通常なら3ヶ月で完成する像を運慶は11ヶ月かけて彫り上げ

ました。

この大日如来像は仏像彫刻の革新的な作品です。

切れ長の目元とハリのある頬、そして太ももには厚みがあり

ます。

足の裏には土踏まずもついており人間に近い仏像がここに

誕生しました。

運慶は仏の体をどう表現するか試行錯誤したので時間が

かかったようです。

このとき運慶は29歳です。

普段仏師は仏像にサインなどはしないのですが、運慶は

大日如来の台座の裏に自分の名前を書いています。

こういった革新的な趣向をほどこすことで運慶は仏師界の

革命児として人気を博しました。

そして1180年に内乱が起こり興福寺や東大寺が巻き込まれ

仏像たちも焼けてしまいます。

そこで僧侶が失われた仏像たちを復元するために慶派に

依頼しました。

運慶は金剛力士像を弟子たちと2ヶ月で仕上げました。

 

さらに1185年には壇ノ浦の戦いがあり貴族から武士に政権が

移ります。

運慶のもとには武士から力強い仏像の注文が続々とやって

きます。

そのなかでも源頼朝から北条時政へプレゼントする仏像の

依頼がやってきます。

製作された毘沙門天像は頼朝や北条時政にたいそう喜ばれ

ました。

その後は北条時政自身も運慶に製作を依頼しています。

それからは運慶の時代がやってきます。

東大寺の巨大な仏像の復元も依頼されました。

そして東大寺南大門にある2体の仁王像を兄弟子の快慶や

息子の湛慶とともに製作しました。

*画像はイメージで運慶の作品とは関係ありません

運慶による代表的な作品

国宝 八大童子立像

制咜迦(せいたか)童子や慧光(えこう)童子など不動明王

に仕える従士を子供に似せて作りました。

目はリアルで水晶に黒や赤の顔料で瞳を表現しています。

当時には考えられなかった技術であり運慶のセンスが伺える

かもしれません。

愛知 瀧山寺の聖観音菩薩立像

源頼朝の等身大に運慶が作っています。

像の体内には頼朝の遺髪と歯が収められておりX線で透視

したところ頭部内に針金て吊るされているのが確認されました。

東大寺の重源上人坐像

作者の痕跡はないものの作り方から運慶の作品とみられています。

目のくぼみや頰のこけ方などリアルに再現されています。

1180年に慶派に仏像の復元を依頼したのがこの重源上人です。

興福寺 無著(むじゃく)世親(せしん)菩薩立像

北インドで活躍した兄弟の彫刻です。

国宝であり重要文化財にしていされています。

手指の関節や血管までリアルに表現されており人間らしい

眼差しが印象的です。

*いとうせいこう・みうらじゅん著 見仏記より

まとめ 慶派はジャンルでいえばパンクでアバンギャルドだ!

まず革新的なことをする人は世間の冷たい目に晒され批判を

浴びてしまいますが、運慶率いる慶派は革新的で人々から

評価されました。

それは仏師という世界を飛び越えた芸術であり、その時代は

精神的に自由だったのかもしれませんね。

なんとも羨ましい限りです。

だからといって戦国時代に生きたいかといえばそうでもあり

ません。

生きているうちに認められるのは芸術家にとっても稀なこと

であり、ピカソでさえも1作品しか売れなかったといいます。

なぜ慶派がこれほどまでに人気あったかというと運慶の

プロデュース戦略がすばらしかったのでしょう。

運慶は仏師でもあり慶派をまとめるプロデューサーでも

あったのです。

そういう戦略センスは分けてもらいたいくらいです。

そんな運慶率いる慶派の作品は東京国立博物館で11月26日

まで特別展として展示しています。

ただの仏像ではない芸術作品を間近で見ることができる

チャンスです。

もし期間を過ぎたとしても奈良や愛知などに行った際に

観覧できるかもしれません。

歴史のある土地っていいですね♪

詳しくは見仏記をごらんください。

私が見たのはゴールデンガイド編と親孝行編ですが、リンク

してあるのは異なる見仏記です。

下記に貼ってある親孝行編には興福寺と東大寺も掲載されて

います。

見仏記はDVDなども豊富な資料がありますので仏像好きには

たまらないかもしれません。

ぜひとも仏像をお2人の掛け合いの面白さも体験してみて

ください。

 

 


 

 

 

 


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