神の鳥と言われている希少な雷鳥の魅力6選!

先日、美術館で地元出身である雷鳥専門写真家さん

の写真展に行ってきました。

最終日で運よく撮影したご本人がやってきて1時間

ほどのアーティストトークを聞くこともできました。

たぶん、写真だけでは伝わらなかった雷鳥に対する

思いが深まったことで自然や絶滅危惧種に関する

話題を通り過ぎることができなくなりそうです。

日本でも生息地が限定され年々減少していく雷鳥

ですが、この機会に紹介したいと思います。

雷鳥の生態について

雷鳥はキジ目ライチョウ科の鳥です。

そういえば夏毛はキジのメスの毛色に似ています。

キジの仲間といっても雷鳥の体長は約37cmとハトくらいの

大きさです。

重さは500gくらいでニワトリよりも少し小さいです。

雷鳥は世界においてはユーラシア大陸と北アメリカ大陸の

北半球のみに生息しています。

日本では北アルプスなど標高2,000m以上で中部地方の山岳

に住んでいるのがニホンライチョウと呼ばれる天然記念物

です。

雷鳥は氷河時代から存在する特別天然記念物であり近年は

絶滅危惧種として扱われています。

ちなみに北海道にもサハリンから渡ってきたエゾライチョウ

という名前で生息している雷鳥がいますが、正則が発見

されたのは樽前山周辺と十勝だそうです。

雷鳥はキジと同じように地面を歩いて生活する鳥ですが

なわばりを守るためにオスは木の上で見張りをし、外敵を

見つけたときは80mくらいまで飛ぶそうです。

飛ぶことは得意ではなさそうですね。

雷鳥のお食事ですが木の芽や実や葉などを食べて暮らして

います。

なぜ絶滅危惧種なのか?

雷鳥は通常1度に6〜7個の卵を1〜2日ごとに1個ずつ産みます。

卵の大きさはウズラとニワトリの卵の間くらいの大きさです。

22日間かけて温めヒナは一斉に孵化します。

孵化率はほぼ100%でヒナはニワトリのヒヨコのような毛色で

1週間もすると茶色い羽に変わり始めます。

卵やヒナは敵から狙われやすく生き残る雷鳥のヒナは1〜2羽

しかいません。

雷鳥は繁殖率が低く生息できる地域も減少していることから

絶滅危惧種の扱いとされています。

ちなみに雷鳥の天敵はニホンザルやキツネやオコジョです。

またニホンカモシカは雷鳥の生息地を踏み荒らすので自然と

場所が狭くなってしまいます。

さらに地球の温暖化による環境の変化も関係しています。

一生添い遂げる雷鳥のつがい

雷鳥は一夫一妻制でどちらかがこの世を去るまでペアを解消

しません。

冬はオス同士とメス同士で群れを作って生活をします。

春になるとパートナーの元に戻る習性があります。

なかには冬の間もつがいで過ごす雷鳥がいるそうです。

1年の衣替えは3度

冬から春に季節が変わるとオスは黒褐色、メスは黄褐色に

変化します。

2回目の衣替えは7〜9月でオスメスともに暗褐色の羽に変化

しますが微妙に色の箇所が異なります。

3回目はともに雪のように全身が真っ白い羽に覆われます。

オスは興奮すると目の上に赤い肉冠(にくかん)が出るのが

特徴です。

冬の雷鳥は寒くなると雪の中に潜って寒さをしのぎます。

そして雪の中は天敵から身を守ることもできます。

冬は羽の中に空気を入れて温めているので太っているように

見えます。

かまくらの特徴を自然と覚えているのでしょうね。

冬に見かける雷鳥のオスは目の周りが黒く縁取りされており

縁取りのないつぶらな瞳をしているのがメスとして見分ける

ことができます。

神の鳥 雷鳥

日本には山岳信仰があります。

1年を通して高山で生息しているので雷鳥は神の鳥とも言われ

ています。

そんな雷鳥の魅力にとりつかれてしまった苫小牧出身の

写真家・高橋公平氏は真冬の高山を20kgの荷物を背負って

撮影するそうです。

吹雪と寒さでシャッターを切る指が動かなくなったり、長い

時間にわたり雷鳥の動きを観察するため極寒のなかでの撮影

は想像を絶するものかもしれません。

それでも雷鳥の姿を撮りたいという信念は考えられないかも

しれませんが、命をかけて自分の役目を貫くところはやはり

アーティスティックな精神が感じられます。

雷鳥がキュートな理由

雷鳥の姿で可愛いのはやはりどんな生物でもそうですがヒナ

の頃でしょう。

ヒナの状態でいられるのはほんのわずかであり、母雷鳥の

お腹に隠れて生活する姿はキュートです。

ほかにも冬の白い毛で覆われてパンパンに丸くなる雷鳥も

可愛いですね。

そして体に比べて足ががっしりと太いのが雷鳥の特徴であり

これまた可愛らしいです。

日本の雷鳥は人間を怖がりません。

自分たちを傷つけることはしないと思っているのでしょうか?

雷鳥研究家の方が海外の雷鳥を調査したところ人間を警戒

していたそうです。

雷鳥写真家の高橋氏は真っ白くふくよかな雷鳥を「大福」と

名付けています。

大福状態の雷鳥が光の屈折により時折ピンクに染まること

があります。

その場合は「いちご大福」と名付けているそうです。

先ほど一夫一妻制と話しましたが、高橋氏が名付けた

「こがねちゃん」というメスの雷鳥は天敵に襲われて足が

不自由になってしまいました。

同時に繁殖能力も失い卵も産めません。

でもその後もつがいのオスが寄り添っているそうです。

雷鳥は繁殖だけのために、つがいでいるのではないという

ことがわかります。

なんだか素敵なエピソードですね。

まとめ 人間はむやみに自然を壊さないことが大切

今回、雷鳥の写真展やアーティストトークと自分なりに

調べてみた結果、日本は自然が多いけれども破壊されて

いるところも多く、自然の生き物が住みにくい環境が

増えていることがわかりました。

近年は登山ブームであり、この冬もスキー場でコースを

自ら外れて遭難する報道の多いのが現状です。

人間の生活できるところと自然そのままで居られるところ

を区別することは大切なのではないでしょうか?

北海道でもむやみにクマに餌をあげてしまったため車の

往来が激しいところまで餌をもらいに降りてくるクマも

いるほどです。

私たち人間ができることといえば、野生のテリトリーを

荒らすことなく静かに見守ることしかできないのかも

しれません。

自然は自然に淘汰されて消滅したり出現したりする

ものです。

人間がわざわざ手をかけてしまうということは不自然

なのではないでしょうか?

そう思ってみても雷鳥の研究家たちは絶やさないためにも

保護活動に取り組んでいます。

1980年代には3,000羽だったのが2000年代に入ると2,000羽

に減少したそうです。

環境を崩すことなく野生生物との共存を目指していきたい

ですね。

(記事内で使われた画像は海外の雷鳥です)

 

 


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