ゴールデンカムイが4月から放送開始!アイヌ語の魅力も紹介☆

2018年3月31日で白老町のアイヌ民族博物館が

閉館しました。

最終日に行ってきたのですが、盛大なイベントが

繰り広げられました。

閉館するための儀式・カムイノミを夕方に遂行

して多くの人に惜しまれながら50年あまりの

歴史に一旦終止符を打ちました。

そして新しく2018年4月からアイヌの人々の暮らし

と和人たちの戦いを描いた「ゴールデンカムイ」が

アニメとして登場します。

今度はテレビでもアイヌの生活を知ることができるのです。

私も予習として10巻まで読むことができました。

まだまだ先はありそうですが、今回はゴールデンカムイの

魅力と話中で登場するアイヌ語の数々を紹介します。

ちなみにアイヌ語と言葉の意味はゴールデンカムイから

引用しており、画像は白老アイヌ民族博物館で撮影した

ものを使用しています。

ゴールデンカムイとは?

2014年から週刊ヤングジャンプで掲載されている漫画です。

作者は野田サトルさんで北海道北広島市出身の漫画家です。

明治時代末期の北海道が舞台のゴールデンカムイですが舞台

は小樽に札幌、苫小牧、夕張、旭川、網走、大雪山などです。

砂金のありかを見つけるため多くの争奪戦が繰り広げられます。

青年コミックなので、女性や子供には残酷なシーンが多く

見られますが、そこを省けば仲間との連携や敵味方が入り

組む複雑かつコミカルな人間関係が面白いと思います。

ゴールデンカムイの見どころ

*画像はクマの檻です。熊送りの儀式としてクマは大切に扱われます。

私が個人的に好きだった場面を紹介します。

コミックの7巻では私が住んでいる街の苫小牧が登場します。

当時は勇払という今も現存する場所にコタン(村)があった

ようです。

そして競馬場も存在していました。

苫小牧は明治時代から工業や漁業が盛んな街でした。

8巻は少々気味が悪いですが剥製の職人技やこだわりが

キラリと光るような内容です。

クローズアップされた人物も特異なキャラが際立って

います。

ゴールデンカムイは登場人物がたとえ悪人だとしても、隙間

からほっこりさせるような温かさもあり、ときおりクスッと

笑ってしまう場面も多いのが特徴です。

善人がいないのではないだろうか?

と思うような場面がたくさん登場しますが、敵対する人物たち

もそれ相応の人生があり、宝を追い求める理由があります。

登場人物たちそれぞれの正義があるのかもしれませんね。

そして、やはり注目したいのがアイヌの生活や言葉の使い方

ではないでしょうか?

アイヌは必要なものだけを採って生活している民族です。

そしていただいたものに感謝して人々の血や肉となることで

生命のバランスが取られていることに深く感銘しました。

そこに気づかせてくれる場面がゴールデンカムイではたくさん

登場します。

漫画なのに詳細な資料を読んでいるような内容です。

作者は長い年月をかけて資料を集めたんだと思います。

北海道に住んでいながら、私もまだまだ知らないことばかり

だと痛感させられました。

ゴールデンカムイで登場するアイヌ語を紹介

  • ヌササン:ヒグマの頭蓋骨が祀られている祭壇
  • ウェンカムイ:悪い神

動物

  • レプンカムイ:シャチ、海の神と呼ばれている、鯨など山の生物のような肉を浜に追い込んで届けてくれる大切な存在
  • キムンカムイ:クマ、山の神と呼ばれている。動物のなかでも位が高い神
  • シトゥンペカムイ:黒い狐、山にいる狐神、人を助ける
  • ホㇿケウカムイ:狼
  • イカッカㇻチㇿンヌㇷ゚:赤毛の狐、人間に悪さをすると言われている
  • トッカリ:アザラシ
  • イソサンケカムイ:フクロウ、ヒグマのいる場所を教えてくれるので獲物を降ろしてくれる神と言われている
  • イセポ:うさぎ、イーッと鳴く小さい動物の意味

植物

  • プクサ:ギョウジャニンニク
  • コㇿコニ:フキ
  • マカヨ:フキノトウ

糸織物

  • アットゥㇱ:樹皮で作った反物
  • アットゥㇱアミブ:樹皮で作った衣服
  • カタㇰ:糸玉
  • アットゥㇱカラベ:織り機
  • チェㇷ゚ウㇽ:サケ・マス・イトウなど大きな魚の皮をなめして作った衣服、靴や小刀の鞘にも使われる
  • ウルンペ:細長い布片を木綿の衣服に縫い止めたもの
  • チンチリ:黒い木綿に直接刺繍した衣服
  • カパラミプ:文様を切り抜いた白生地のアップリケをほどこした衣服
  • チカㇻカㇻペ:縞の織物に黒や紺の布を縫い止めて刺繍をほどこした衣服
  • テタラペ:イラクサの繊維で織った衣服
  • ウル:獣の皮で作った衣服
  • チカㇷ゚ウㇽ:海鳥の羽毛皮を縫い合わせた衣服
  • イセテニ:ゴザ編み機

知らずに使っていたアイヌ語

海外の言葉と日本語が似ているなどの例もありますが、アイヌ

民族の言葉は普段私たちにも浸透していて気づかないことも

あります。

地名のおよそ80%がアイヌ語から由来されたものですし

川や山もそうです。

また地域によっても方言があるそうです。

ゴールデンカムイを読んでいて気づいたのですが、ルイぺと

いう鮭を凍らせてから食事の時に表面が溶けた頃にいただく

食材は私が子供の時からいただいていたご馳走でした。

日本語ではルイベと呼んでいますが、鮭だけでなく生の肉や

魚を凍らせて溶かす食べ物という意味が本来あるようです。

ほかにはお酒のおつまみに合うタラを干した保存食のコマイ

またはカンカイもそうでした。

さらにコンブはそのままアイヌ語だそうです。

動物ならトナカイやラッコはそのまま使われています。

雑誌のnonnoはアイヌ語の花からとったそうです。

ほかにも北海道にまつわるアイヌ語はこちらの記事でも

いくつか紹介しています。

ゴールデンカムイのアニメでは発音についても興味深いもの

があるかもしれません。

動植物で治療できる

*クマの罠を仕掛けた場面です。

東洋医学では生薬といって、漢方など治療に使われることは

多くの方が知っていることです。

アイヌ民族でも自然の産物を薬や治療に使ってきました。

たとえば、ヒグマの油は火傷や傷を治したりします。

跡が残らないという魅力もあります。

タッニワッカと呼ばれる白樺の水は痛み止めと止血作用が

あります。

松ヤニを火であぶると止血と化膿止めになります。

ウドの茎は煎じると化膿止めです。

ヨモギの葉は痛み止めとして用いられています。

このように現在でも見られる植物は万能なんですね。

まとめ 歴史を知るにはおすすめ

2018年4月から平取町のバス車内放送でアイヌ語案内が開始

されました。

日常的にアイヌ語を知ってもらうための試みらしいです。

今後も高齢化が進みアイヌ語を話すことができる人が減って

いくのかもしれません。

時代の流れで仕方がないのかもしれませんが、これは世界の

ネイティブアメリカンやアボリジニなどの先住民族についても

同じことがいえるでしょう。

長い目でみると古代文明の言葉や文字など解明されていない

ものもたくさんあります。

私たちはどこまでその文化を守ることができるのかわかり

ません。

でも私はアイヌ民族の自然と共存する生き方が好きです。

ギョウジャニンニク(アイヌ語でプクサ)を採るときは根から

採ってはいけないと父から教えられました。

ちなみに父はアイヌ民族ではありません。

ギョウジャニンニクは山の斜面に広い範囲で生えているの

ですが、それを一掃してしまうと根が絶やされてしまいます。

ですから成長した2枚葉の茎を土から出た部分で切り取ります。

人間だけで食べてしまうのでなく山にいる鳥や獣などと分け

合うという気持ちが大切なんだと思います。

そして収穫した食べ物は山が与えてくれたもの獣が提供して

くれたものとしてありがたく(ヒンナ)いただきたいものです。

これからマカヨ(ふきのとう)やコㇿコニ(ふき)の季節です。

ハチが絶滅したら数年後には人間も滅んでしまうという話を

聞いたことはないでしょうか?

私が以前働いていた農家でもハチが受粉を助けてくれていた

のに数年後には一匹も見ることができなくなっていました。

どんな小さな生物でも循環のサイクルに組み込まれています。

バランスが崩れてしまうと人間でさえ生活するのが困難です。

そしてアイヌ民族は実際に目に見えるものを神として信仰して

います。

アイヌ語は言葉のみの伝承だったので文字表記で伝えることは

しませんでした。

ですから日本語表記で使用されない小さいカナ文字もあり

パソコンで編集するのは簡単ではないのです。

しかし何故かmacではアイヌ語入力ができます。

システム環境設定のキーボードから入力ソースの画面左下の

+をクリックするとアイヌ語が表記されています。

選択することで小さいロやルなど普段のカナ表記では変換

できない言葉が簡単に入力できるので便利です。

話が逸れてしまいましたが、人間の原点を思い出すという

意味でアニメを鑑賞してみてはどうでしょうか?

私も放送が楽しみです。

ゴールデンカムイ公式サイトはこちら

 

 


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