1本の糸から魅了される日本の手仕事☆織物15選を紹介!

近年では生地を作るのにも機械織りが普及

しており大量生産が可能になりました。

そんななかでも日本の各地では昔からの伝統

を守り続けひと織りずつ丁寧に時間をかけて

織っているところも少なくありません。

かつて昔ははた織りを魔法と結びつけていた

時代もあり、使用される糸はすべて紡錘で

紡がれていました。

ちなみにコロンビアのコギ族の神殿は紡錘の形をして宇宙を

象徴していたそうです。

宇宙から紡がれた糸を織り生地にすることで物質世界と霊的

世界を結びつける象徴とも言われていました。

そんな神秘的な織物ですが、現在でも手仕事として残って

います。

今回は日本の各地にある織物を私の好みに合わせ独断と

偏見で選んで紹介します。

文字で説明するのは難しいのでTwitterから画像を引用して

説明します。

北海道の織物技法

ユーカラ織り

ユーカラとはアイヌ語で伝承の意味を持ちます。

染色家の木内綾さんによって1960年代に生み出された織り方

です。

ひとつの作品に200〜300色が使われることもあり素材は

羊毛を中心に亜麻と絹が使用されています。

版画家の棟方志功氏によって優佳良織と命名されました。

アッシ織り

アイヌ民族がオヒョウやシナの木の繊維を糸にして織った

衣服です。

アットゥシや厚司織りとも言われています。

アイヌの人たちは腰機(こしばた)を使って織りました。

白老町のアイヌ民族博物館で展示していた当時の腰機で織る

様子です。

東北地方の織物技法

南部裂織

横糸(緯糸)は古い布などを裂いて織り込んでいく手法です。

寒い東北では木綿の着物などを大切に修正しながら使いました。

最終的には麻糸を縦糸にし緯糸の代わりに細く裂いた生地を

織り込んで生地にして前掛けや仕事着などに形を変えて

いきます。

生地は贅沢品と言われており、なかなか東北の人たちの

手に入ることが簡単でなかった時代だったため人々の

知恵が伺えますね。

からむし織り

からむしは苧麻(ちょま)ともいわれており、別名は

イラクサです。

そう!あの葉の裏がトゲトゲの危ないヤツです。

イラクサは山菜で食べることもでき、お茶にするとネトルと

いわれるおしゃれなハーブに変身します。

イラクサは全国に自生しているので東北だけでなくほかの

土地でも原料として織りに使われています。

下記のサイトで収穫してから糸になるまでの工程が説明

されていますが、帯用の糸を作るのに2ヶ月を要するそうです。

糸を作るって相当な手間暇がかかるんですよね。

福島県昭和村役場のサイト

関東地方の織物技法

小千谷縮

東北のからむし織り同様に苧麻の糸を使った織り方です。

緯糸に独特のよりをかけてシワを出すことをシボといいます。

シボによって清涼感を生み出す技法を編み出し1955年に

重要無形文化財に指定されました。

江戸小紋

一見無地のように見える生地ですが、細かい柄を型染めした

着物のことをいいます。

江戸小紋は単色使いで落ち着いた雰囲気がありますね。

小紋というのは一方向に同じ柄を繰り返して施す手法です。

素材は絹が一般的でしたが近年はポリエステルなどでも

作られています。

そのため機械で織る方法が主流かもしれません。

中部地方の織物技法

牛首紬

1979年に石川県の指定無形文化財に指定された絹織物です。

緯糸は玉繭から直にひいた糸を使い高機で織られるため

空気を含んだ柔らかい風合いが特色です。

また伝統的工芸品としても経済産業大臣指定のもとで

作られているブランド品です。

玉繭からの糸づくりは難しく職人の経験と勘によって

引き出されるそうです。

牛首紬は藍やくろゆりなど植物の染料を使って自然の

色合いを出す先染めと京都の織物のような艶やかな後染め

の2種類があります。

能登上布

石川県能登半島で生まれた能登上布は野生の麻で糸を作り

地元の女性に織りを教えたのが古事記にも登場している

10代天皇である崇神天皇の皇女だといわれています。

蝉の羽といわれている能登上布の生地は薄くて軽く丈夫です。

能登の土地に適した風合いと絣模様が美しい織物です。

近畿地方の織物技法

さをり織り

創始者である大阪府出身の城みさをさんが始めた手法です。

型にはまらない自由な織り方で、織る人の自由な表現方法

によって作られます。

規則性に縛られず気分によって色を変えてみたり糸を故意

にはみ出してみるのもさをり織りの特徴です。

古来からの伝統的な織り方ではありませんが、さをり織り

は工芸というよりもアートに近いものかなと私は思います。

福祉の施設で利用者の方が織るスタイルはさをり織りに

近いデザインが多く、自由な個性をのびのびと活かせる

織り方ではないでしょうか?

西陣織

室町時代の応仁の乱で西軍が本陣をとった場所で織物が

盛んだったことから西陣織の名がつけられました。

現代の西陣織は先染めした糸をコンピュータ技術を利用して

図案化し手機で完成させるまで20の工程があります。

着物から帯にネクタイなど用途はさまざまで、画像のように

ギターのストラップもあります。

西陣織は透かしが入った薄手のものからコート地のような

厚手の生地まで多彩です。

九州地方の織物技法

久留米絣

福岡県南部で作られている絣のことをいいます。

先染めされた木綿糸を括り(くくり)という技法で織ります。

創始者は井上伝という当時12歳の女の子でした。

模様はさまざまで無地や縦絣にチェック柄などがあります。

大島紬

鹿児島の奄美大島を発祥の地とした1,300年ほどの歴史が

ある絹織物です。

柄は自然の植物をモチーフにしているものが多く井桁や

亀甲に幾何学など和柄の小物などに使われるような模様が

多いでしょう。

大島紬には奄美地方だけに伝わる独特の泥染めという手法

で生地を染めており光沢のある美しい黒が特徴です。

沖縄県の織物技法

宮古上布

苧麻を手作業で糸を績み糸車で撚りをかけて織り上げたもの

が宮古上布で重要無形文化財です。

画像は苧麻の自然の色ですが、出回っている主流の宮古上布

は琉球藍で染めています。

宮古上布の絣模様は十字絣という難しい技法で、熟練した

職人であっても1日に20〜30cmくらいしか織ることができ

ないそうです。

引用記事にもあるように績んだ糸は高価なんです。

時間がかかるうえに伝承者も少ないため希少価値が高い

でしょう。

芭蕉布

自然な色が美しい芭蕉布は13世紀ごろには存在していたそうです。

沖縄県大宜味村の喜如嘉という集落で守られている織物です。

一般の家庭では芭蕉の木を植えて、それぞれが布を織って

いました。

軽くてさらりとした肌触りが特色の芭蕉布は沖縄の気候に

ぴったりです。

ちなみに芭蕉布はバナナの仲間です。

ミンサー織り

アフガニスタンが起源といわれているミンサー織りは首里や

与那国など地方ごとに特徴があります。

基本の模様は4つと5つの四角を交互に配置する形が代表的

かもしれません。

「いつ(5つ)の世 (4)までも末長く」という意味が込められ

ており女性から男性に贈る織物です。

厚みがあるものは帯や財布やバッグなど小物類がお土産と

して有名かもしれませんね。

まとめ 織り物を見ると土地の特色がわかる

こうやってまとめてみると北の地方は暖かさを重視した

ものであり、九州沖縄方面は涼しく通気性のよい織り物に

わかれていることがわかります。

また関東や近畿などの都心部はきらびやかな加工を施して

いるのも特色がありました。

その土地に伝わる文様などは魔除けなどの意味もあります。

マオリ族の首長の服を他の誰かが着ると亡くなってしまうと

いういい伝えもあり、中国では干している女性の服の下を

通ることは縁起が悪いともいわれています。

私のコレクションが少ないため、今回初めてInstagramから

引用しましたが、画像を検索しているときが楽しかったし

ワクワクしました。

ちなみに日本三大古代布は葛布・芭蕉布・科布で

日本三大絣は備後絣・伊予絣・久留米絣です。

今回は日本を代表する織物を紹介しましたが、まだまだ

地方ごとに伝統的なものはあり、ひと織りずつ手作業で

織っているところも存在しており感動します。

 


織り機の種類や織り方などがわかりやすく掲載されている本です。


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