トートタロット大アルカナ辞典part14は異世の大釜!

トートタロットの残りのメジャーカードも

あと8枚くらいですね。

今回は水の国の案内人であるArt

異世(ことよ)の大釜を紹介します。

このカードは錬金術を施している図です。

錬金術とは先にも紹介しました魔術師の水銀

と皇帝の硫黄と女帝の塩の元素で成り立ちます。

もともと硫黄は男性的エネルギーで水銀は

女性的エネルギーを持ちます。

その2つは流動的であり一貫性がなく消え去ってしまいます。

そこで一貫性の性質を持つ塩が3つ目の要素として加えられました。

塩は個体ではあるものの愛として捉えられ母の要素を持っています。

母は子供に無償の愛を送ります。

異世の大釜はそうした錬金術で宇宙を作る大切な役割を果たすカードです。

では解説に移りましょう。

カードの背景

狩猟の女神・ディアナがカードに描かれています。

2つの頭は両性具有者であることを意味しています。

光と闇、または男性的と女性的の性質をつなぐ役割をしており

異なる性質が協力し合うことで夢が実現したり発展する意味です。

ディアナは火の性質である硫黄と水の性質を持つ水銀を混合させて

います。

混合させた大釜にはカラスとガイコツが描かれており生死を超える

ような人生の旅の意味が含まれています。

女神ディアナには多くの乳房があるように見えますが人を育てる

豊かさや教育的な能力を表現しています。

カードの意味

  • 統合
  • チームワーク
  • 温め続けてきた考えをはっきりさせる
  • 迷いのない行動
  • 極端なもののバランス
  • 闘争の解決
  • 調和をはかる
  • 芸術・文学
  • 仲裁する
  • 分離
  • 意見の相違で混乱する
  • アンバランス

さらに深い意味を読む

異世の大釜に登場するディアナは白と黒の対照的な人物です。

しかも顔と手の色を交換しています。

これは自分とは異なる相手の性質を受け入れて理解しています。

人物の後ろにはラテン語で

「大地の内部を訪ねよ。その過程で自己を浄化すれば秘石を探し

出すことができる」

と書かれています。

秘石は哲学者の石、または万能薬や万能の護符という意味にも

捉えることができます。

大地の内部とは宇宙のしくみと捉えることもできるでしょう。

なぜ人間は自分と異なる考えや見た目を嫌い反発するのでしょうか?

それを解く鍵はこのカードに隠されているようです。

どんな争いや批判や差別でさえも異世の大釜によって混じり合い

認め合うことができるのです。

それは相手が悪いのではなく自分が理解することで解決できます。

火と水は混ざり合わなものですが、このカードでは混合、すなわち

分かち合えることで人生が飛躍することを唱えています。

カードで行われている錬金術は探求者の心の内部で起こっていること

であり地の国のアイオーンへと探求が続けられます。

最終的には自分と他人は同一であるという結論に達するのですが

まだ探求は始まったばかりですからようやくきっかけを持ち始めた

と言ってもいいかもしれません。

それは異世の大釜の前のカードである風の国の住人ハングマン

(オシリスの死)が人生には自分の力でどうすることもできない

ことや力が及ばないときに身を委ねる行為をしてから悟りました。

ですから相手を非難ばかりしていてはいつになっても解決はできない

でしょう。

賢者は自分と相手との違いを意識しながらも受け入れ認めることで

簡単に解決できることや問題が起こらないことを知っています。

男性と女性は同じ人間ですが考え方も生き方も理想も異なるという

ことです。

ですから環境によっても国によってもそれぞれの家庭でも考え方や

習慣、食べるものさえも異なるのは当たり前のことで、それを自分が

いつまでも正しいと思っていては争いは絶えることはないでしょう。

相手に合わせるということではなく自分の生き方も貫きながら相手の

人生も認めることでそれぞれの個性が光るのです。

参考資料は

レオン・サリラ著「魔術師のトート・タロット」

アレイスター・クロウリー著「トートの書」

です。


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