
冬はフィギュアスケートの競技が活発です。
世界選手権や4大陸大会など国内外の競技がテレビでも
見られるでしょう。
2018年はオリンピックで盛り上がっている最中ですが
競技の内容を知っておくとジャンプの種類や加点に
ついてわかりやすいのではないでしょうか?
私も長年フィギュアスケートのファンですが採点法
など知らずにいたので、この機会に覚えたいと
思います。
大きく2つに分かれる演技
フィギュアスケートの競技はSPと表記されるショート
プログラムとFSと表記されるフリースケーティングに
分けられます。
それぞれの競技について簡単に説明します。
ショートプログラム
- 演技時間は2分40秒に前後10秒の差
- 7個のエレメンツ(必須要素)を演技することが条件
- アクセルジャンプ
- ステップからのソロジャンプ
- コンビネーションジャンプ
- 3つのスピン
- ステップシークエンス
フリースケーティング(男子)
- 演技時間は4分30秒に前後10秒の差
- 13個のエレメンツを演技することが条件
- 8つまでのジャンプ
- 3つまでのスピン
- ステップシークエンス
- コレオグラフィックシークエンス
フリースケーティング(女子)
- 演技時間は4分00秒に前後10秒の差
- 12個のエレメンツを演技することが条件
- 7つまでのジャンプ
- 3つまでのスピン
- ステップシークエンス
- コレオグラフィックシークエンス
フリーの競技時間と内容は男女異なるんですね。
ジャンプとスピンは言葉の通りなのでフィギュア競技を見て
いる方はわかりやすいかもしれません。
コンビネーションジャンプとは?
連続ジャンプの2つ目はトウループかループジャンプのどちら
かです。
着氷するときは右足なのでジャンプする前に踏み切る右足と
いうと2種類に限定されるからです。
3回転ループを2つ目か3つ目に持ってくると難易度と得点が
高くなります。
ちなみにコンビネーションジャンプは3回までという決まり
です。
ステップシークエンスとは?
リンクの端から端まで繰り広げられる飛んだりターンしたり
スキップのような足さばきのことをいいます。
ターンが6種類とステップが7種類がレベル認定されており
それが多く含まれているほどレベルが上がります。
ステップシークエンスには3種類あります。
- ストレートラインステップ:リンクの長辺または対角線をまっすぐ進む
- サーキュラーステップ:大きな円を描くように進む
- サーペンタインステップ:リンク全体を波のように進むステップ
基礎点はレベルBの1.5からレベル4の3.9まであります。
基礎点に加減点が追加されます。
コレオグラフィックシークエンスとは?
一般的にはコレオステップシークエンスと呼ばれています。
2012年のシーズンからフリースケーティングの必要な要素として
追加されました。
ステップシークエンスのあとに行われる演技です。
要素はステップ、ターン、スパイラル、アラベスク
スプレッドイーグル、イナバウアー、ハイドロブレーディングと
繋ぎのジャンプにスピンなどあらゆる種類の動作を盛り込んだ
ものです。
レベル判定はなく基礎点2.0が与えられ加減点も追加されます。
基礎点のみなのにトリノオリンピックで金メダルを獲得した
荒川静香選手はイナバウアーを美しく披露してくれました。
点数に関係なく自分の演技を追求する姿は美しかったですね。
フィギュアスケートはさまざまな滑り方が複雑に組み合わさった
ものなんですね。
スピンについて
スピンはその場で足を軸にして回転する動作をいいます。
スピンの種類はアップライトから足変えコンビネーションまであります。
レベルはBから4まで設定されており、基礎点は1.0から3.5までです。
種類の点数はあまり高低差はなくレベルで異なります。
ジャンプの種類と点数について
ジャンプは6種類あります。
一般的に反時計回りでジャンプしています。
- トウループ:右足で後ろ向きに入り右足の外側で踏み切る、トリプルは4.3点、4回転は10.3点
- サルコウ :左足で後ろ向きに入り左足の内側で踏み切る、トリプルは4.4点、4回転は10.5点
- ループ :右足で後ろ向きに入り右足の外側で踏み切る、トリプルは5.1点、4回転は12.0点
- フリップ :左足で後ろ向きに入り左足の内側で踏み切る、トリプルは5.3点、4回転は12.3点
- ルッツ :左足で後ろ向きに入り左足の外側で踏み切る、トリプルは6.0点、4回転は13.6点
- アクセル :左足で前向きに入り左足の外側で踏み切る、トリプルは8.5点、4回転は15.0点
これに回転数1〜4までが加わります。
ちなみにランクはトウループが低くてアクセルが高くなります。
1回転トウループは0.4で4回転アクセルが15.0までの基礎点が
与えられています。
基礎点にGOEという演技審判が判定するできばえが-3〜+3まで
加点されます。
演技を失敗したらどうなるの?
ジャンプで転倒したら基礎点から1点が減点されます。
1/2〜1/4の回転不足なら基礎点の70%が加点されます。
1/2以上の回転不足ならダウングレードの評価で1ランク低い回転
とみなされます。
トリプルアクセルからダブルアクセルに降下してしまうという
ことですね。
まとめ 内容を知ってさらに楽しめる
運動が嫌いな私が得意なスポーツが野球とフィギュアスケート
でした。
地元がスケート都市なので小学校に入ると必然とスケートが
授業に盛り込まれます。
まず初めにスケート靴を選択します。
女の子は大抵フィギュアで男の子はホッケーですが、まれに
高みを目指す子はスピードを選んでいました。
私は簡単なフィギュアスケートでした。
フィギュアスケートの歯はつま先がギザギザです。
つま先を立てると氷の上で止まれるようにできています。
そして底面は平らなので比較的氷の上で立ちやすく設計されて
います。
いっぽうでホッケーやスピード靴は底面も尖っているので立つ
ことすら簡単ではありません。
身近に存在していたから私の中では靴の歯で立つ感覚とか未だに
覚えています。
スケートは数分滑っているだけで足首が疲れます。
しかも硬い氷の上ですから足にかかる負担も相当なものかも
しれません。
不安定な靴を履いてジャンプするとか信じられませんが、あの
レベルに達するまでは相当な訓練の賜物があるから私たちを
魅了してくれるのかもしれませんね。
そんなことを思いながら氷の上の華麗な競技をこれからも
楽しみたいものです。