
今回は火の国に戻ってアップしていなかった
最後の人物です。
The Hierophantこと高等司祭です。
高等司祭は火の国の始めに登場します。
この地上世界での学びが始まることを表して
います。
高等司祭として中心に座る人物はエジプトの
農耕と冥界を司るオシリス神です。
ここから人生の深い意味を知りさまざまな体験を通して
成長していきます。
では高等司祭について説明しましょう。
カードの背景
高等司祭は仮面をかぶっています。
これは固い信念を意味しており社会の構造や世俗世界のルールを
学ぶ段階です。
高等司祭の頭を囲む蛇は脱皮する生き物なので過去の考えや習慣
を捨てるという意味があります。
このカードにはオシリスとイシス、二人の間に生まれたホルスが
中心に存在しています。
オシリスは現在、イシスは過去、ホルスは新しい時代を意味し
さまざまな時代で学び宇宙的な統合を目指す意味です。
四隅のケルビムは伝統を重んじておりまだ統合されている段階
ではありません。
カードの意味
- 与えられた環境を信頼する
- 真実の探求
- 確信に基づいて行動する
- 父親のような考え方
- 仕事に有益な行動
- 転職の追求
- 教育関連の仕事
- カンセリングまたはアドバイザー
- 深く信頼する
- 傲慢
- 自分以外を認めない
- 独断的な態度
- 頑固
さらに深い意味を読む
人生の探求は始まったばかりです。
まだ革新的な段階に入ってはいません。
この段階では保守的なことを学び新しい方向性が見つかるまで
経験と知識を深めることが大切です。
否定的な場合のリーディングでは「〜すべき」「〜すべきでない」
ということにとらわれ過ぎています。
周りの忠告や習慣、そして世俗の情報に流されている状態です。
惑わされていると自分の意思を失いかねません。
自分の経験をまず信じることです。
それは周りがそうすべきと認めることではなく自分を信じて認める
ことです。
それは自分しかわからないことなので自分の心からやりたいこと
や気になることをやってみましょう。
高等司祭に登場するオシリス・イシス・ホルスは
で関係性を説明しました。
高等司祭が登場した時点で13の障害は決められているということです。
まずは社会の決まりや人間関係のしがらみなどを知っていきます。
そのなかで自分の本音に気づき宇宙と統合するのですが、それは
長い旅になるかもしれません。
今世では果たせない人もいるでしょう。
まだ人間世界は世間の決まりや周囲の言動が自分の考えだと思い
込んでいる人も多いのかもしれません。
そんなしがらみに負けずに自分の人生を生きて欲しいと思います。
参考資料は
レオン・サリラ著「魔術師のトート・タロット」
アレイスター・クロウリー著「トートの書」
です。